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ユーザー車検とは。費用・必要書類は?持ち物や手続きの流れ。軽自動車のやり方も同じ?

ユーザー車検とは。費用・必要書類は?持ち物や手続きの流れ。軽自動車のやり方も同じ?

自動車を運転する人にとって、必ず受けなくてはならないのが車検です。

一般的には業者に代行してもらい受検しますが、ユーザーが自ら車検を受検する「ユーザー車検」を選ぶこともできます。ユーザー車検は、業者に代行してもらう車検よりも、比較的安価で済ませることが可能です。

本記事では、自動車と軽自動車のユーザー車検について、必要書類や手続きの流れなどを説明します。

自動車検査の種類

自動車検査の種類

自動車検査の種類は、以下の通りです。

新規検査 登録を受けていない自動車を使用しようとするときに受ける新規の検査
継続検査 自動車検査証の有効期間満了後も引き続き自動車を使用するときに受ける更新検査
構造等変更検査 自動車の長さ・幅・高さ・形状などが変わるような改造を行ったときに受ける検査

一般的に「車検」と呼ばれる定期的に受ける検査は継続検査のことです。
継続検査の場合は、全国のどこの検査場でも車検を受けることができますが、新規検査と構造等変更検査は、自動車を運行する本拠置(車庫のある場所)を管轄する検査場でなければ、受けることができません。

軽自動車については、軽自動車検査協会において検査が行われています。

本記事では継続検査(車検)を受ける方法の中で、ユーザー自身などが検査手続きを行うユーザー車検についてお話しします。

ユーザー車検の手続き・必要書類・持ち物について

ユーザー車検の手続き・必要書類・持ち物について

車検を受けるときにはディーラーや販売店・整備工場などに依頼して代行してもらう方が多いでしょう。
しかし、ユーザー車検の方法を選んだ場合、自分で運輸支局などに予約を入れ、車を持ち込んで所定の検査を受けることになります。

国交省 自動車検査の流れをもとに作成

以下からは、ユーザー車検で「継続検査」を受ける場合についてご説明します。

車検の予約方法

普通自動車のユーザー車検を受けるには、国土交通省の自動車検査インターネット予約システムから予約する必要があります。
検査を受けたい運輸支局、検査登録事務所と日時(時間帯)を指定して予約することができ、受検日の2週間前から受け付けています。

事前に用意する書類

運輸支局などに持ち込みを行う際には、以下の書類が必要になりますので、用意しておきましょう。

  1. 自動車検査証(車検証)
  2. 自動車税納税証明書
  3. 定期点検整備記録簿(法定点検が終わっている場合のみ)
  4. 自賠責保険(共済)証明書

検査当日に車検場で用意する書類

上記以外に、車検に必要な書類は以下のとおりですが、運輸支局、検査登録事務所の窓口で用意されています。運輸支局内に見本がありますので、そちらを確認しながらご記入ください。
また、書類に押印を行う箇所がありますので、認印も忘れずに用意しておきましょう。

  1. 自動車重量税納付書・印紙
  2. 継続検査申請書(専用3号様式)
  3. 自動車検査票・手数料納付書・印紙・証紙

手数料は、車種に応じて以下の金額の自動車審査証紙、検査登録印紙を窓口で購入して、用紙に貼り付けて納付します。

車種 自動車審査証紙 検査登録印紙
小型自動車 1,300円 400円
普通自動車 1,400円 400円

出典:一般財団法人 自動車検査登録情報協会 検査・登録に係る主な手数料

ユーザー車検当日の流れ

ユーザー車検当日の流れ

車検当日は、検査申請書類を受付窓口で提示して、予約の確認および書類内容の確認を受けましょう。
検査を実施する際は、指示された検査コースを案内表示に従って進んでいきます。ホイールカバーなどの付属物は、前もって外しておくといいでしょう。

ユーザー車検の場合、検査に不慣れなことがほとんどなので、車で検査コースに入る前にコースの見学をすると安心です。わからないことがあれば、あらかじめ窓口の検査官に確認しておきましょう。

検査項目
車検ラインでは以下の項目を確認します。検査コース内で各項目の合否を記録していくので、自動車検査票を手元に用意してください。

同一性の確認
車検を行う自動車(車台番号、種別、用途、形状など)が、車検証や申請書類の記載と同じであるかを確認

外観検査
車体、保安装置(クラクションなど)、走行装置(タイヤなど)、 乗車装置(シートベルトなど)、灯火器類(ウインカーなど)に問題がないかを確認

サイドスリップ検査
前輪タイヤの横滑り量(直進安定性)を確認

ブレーキ検査
前輪・後輪・駐車ブレーキの制動力を確認

スピードメータ検査
実際の速度と、速度表示機器との誤差を確認

ヘッドライト検査
ヘッドライトの光量・光軸の向きが、基準を満たしているかを確認

排気ガス検査
排出ガスに含まれる一酸化炭素と、炭化水素の濃度を確認

下廻り検査
かじ取り装置・オイル漏れなど、車両下部の不具合を確認

すべての項目をクリアした場合、検査結果を総合的に判定し、車検の合格となります。
審査に適合した場合、継続検査受付窓口に用意した書類をすべて提出し、新しい車検証および有効期間の検査標章(ステッカー)を受け取りましょう。車検証の内容を確認し、新しいステッカーをフロントガラスに貼り付けます。

軽自動車のユーザー車検

軽自動車のユーザー車検

軽自動車のユーザー車検は、「軽自動車検査協会」で検査が行われています。
車検の予約の方法や必要書類も普通自動車とは異なりますので、注意が必要です。まずは、どのような車が軽自動車に分類されるのか確認していきましょう。

軽自動車の定義

軽自動車とは、排気量が660cc以下の三輪・四輪自動車を指します。ただし、1998年9月30日以前に製造された自動車については基準が異なりますので注意してください。

軽自動車の場合、車検証の自動車の種類の欄に「軽自動車」と記載されていますので、ここで確認することができます。

車検の予約方法

軽自動車のユーザー車検についても、自動車と同様に、「継続検査」「新規検査」「構造等変更検査」の3種類がありますが、ここからは一般的に車検と呼ばれる継続検査の手続きについて説明します。

まず、軽自動車のユーザー車検も予約が必要です。受検日の2週間前から予約することができますので、軽自動車検査協会の軽自動車検査予約システムから予約してください。
車検の手続きは管轄の事務所・支所にて行います。予約を行う前に、管轄地域を確認しておきましょう。

また、軽自動車の車検予約は電話で行うこともできます。地区ごとに電話番号が違いますので、こちらのページでご確認ください。指定の電話番号にかけた後、音声案内に従ってアカウント登録をし、車両情報を入力します。

事前に用意する書類

軽自動車のユーザー車検を受ける際には、以下の書類が必要になりますので、用意しておきましょう。

  1. 自動車検査証(車検証)
  2. 軽自動車税納税証明書
  3. 定期点検整備記録簿
  4. 自賠責保険(共済)証明書

検査当日に車検場で用意する書類

上記以外に車検に必要な書類は、軽自動車検査協会の窓口で用意されています。協会内に見本がありますので、そちらを確認しながら記入してください。押印も必要になりますので、認印も忘れずに持参してください。

1.自動車重量税納付書・印紙

自動車重量税額に相当する金額の印紙を購入します。
自動車重量税は年式に応じて変わりますので、軽自動車検査協会の次回自動車重量税額照会メール通知サービスで確認しておきましょう。

自動車重量税の金額
初度検査年から18年経過した車 8,800円
初度検査年から13年経過した車 8,200円
上記以外の車 6,600円

出典:軽自動車検査協会 18年・13年経過年数表

2.継続検査申請書(軽専用第2号様式)

3.軽自動車検査票

ユーザー車検当日の流れ

車検当日、予約確認窓口にて検査の予約確認を行います。手数料取扱窓口にて検査手数料、自動車重量税を支払います。持ち込み検査を行う場合の手数料は、一車両につき1,400円です。支払いを終えたら、検査コースへ向かいましょう。

検査の項目は普通自動車の検査項目と同様です。すべての項目をクリアすれば車検の合格となります。申請書受付窓口にて用意した書類をすべて提出し、新しい車検証および検査標章(ステッカー)を受け取りましょう。

車検証の内容を確認し、問題がなければ新しいステッカーをフロントガラスに貼り付けます。

ユーザー車検の注意点

ユーザー車検の注意点

最後に、ユーザー車検の注意点をまとめます。まずは、車検を受けられるのは平日のみという点に注意しましょう。検査の時間も区切られているので、予約の際に時間をはっきりと確認しておくことをおすすめします。

また、検査で不適合の項目があった場合、不適合項目を再度点検・整備しなくてはなりません。点検・整備の結果、保安基準に適合する状態となった後、再び検査コースに戻り、当日の審査時間内に限り審査を受けることができます。
不適合になった翌日以降に再申請する場合は、新たに検査手数料が必要です。

本記事ではユーザー車検についてお話ししました。
ユーザー車検は、ディーラーや販売店・整備工場で代行してもらう車検と比べて比較的安価で行うことができますが、その分手間がかかるというデメリットがあります。

ご自身の状況に合わせて、車検の方法を選択するといいでしょう。